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カンパニーマン



「CUBE」のヴィンチェンゾ・ナタリ監督の5年ぶりの長編二作目。ナタリ監督は、「カフカと007シリーズの中間のような作品」と説明しているよう60年代のスパイ映画をペースにして、ヒッチコックやキューブリックなど、さまざまなテイストをミックスした近未来SFサスペンス。

ストーリーはひじょうに緻密に複雑に構築され、謎を残しながら進んでいく。二重スパイになってしまった主人公は、自分の周りで起こるさまざなな謎に混乱し苦悩する。自分は一体誰なのか、誰の言ってることが真実なのか、何が本当の記憶なのか...。まさに自分の存在そのものが脅かされる自体に直面していくことになる。謎を残しながら進む展開は巧妙で、主人公の混乱は、一体どうなっていくんだろう...、と観客の思考と同調していく。

主人公を演じたジェレミー・ノーザムは、二重スパイという複雑な役柄を演じているためなのか、映画の冒頭とラストでは、別の人間に見えてしまうようなカメレオンな演技を見せている。謎の女を演じたルーシー・リューも表情ひとつかえないクールさを見せつけていた。映像的見せ場も多く、ディテールのこだわりや陰影の美しさなど監督ならではの一貫した美意識で統一されている。ラストのオチも巧妙で、ややこしく作り過ぎてる感もあったが、このストーリーならそういう作り方になるのかなと納得もできた。記憶と現実の不確定性についての寓話でもある。

カンパニーマン
http://www.gaga.ne.jp/companyman/
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00009AV0O/
2004.07.04 Sunday | permalink |  CINEMA | -  | 

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2017.12.17 Sunday | permalink |  - | -  | 

Comment
初めまして。『カリスマ映画論』管理人の睦月です。TBありがとうございました。

2〜3日前に立ち上げたばかりのブログですが、どんどん活気付けていきますのでよろしくお願いします。

また、遊びにきますね。
| 睦月 | 2005/09/20 8:13 PM |
「ジェレミー・ノーザム」の検索でヒットしまして、
こちらにたどり着きました。

「カンパニーマン」大好きな映画です。
「CUBE」ファンには、ちょっと物足りなかったとか。
(怖くて見てません)

この映画、2回観てやっとスジつかめました(←バカ)。
最後のオチ、女性的には、最高にOK!なエンドです。
| kyokoneko | 2006/03/05 1:36 PM |
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カンパニーマン
【映画的カリスマ指数】★★★★☆ ナタリ監督の前作『CUBE』。これ、かなり面白かったのに、なんでパート2を他の監督が撮っちゃったんだろ・・・?
| カリスマ映画論 | 2005/09/19 10:56 PM |
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